KAMOSHIMONO Vol.1 プロローグ
AWAYAはこの秋、滋賀県近江八幡市で開催されるアートの祭典「BIWAKO BIENNALE」に出展させて頂くのですが、今回の展示会場というのが江戸時代から近年まで操業されていた大きな酒造工場跡なのでした。
ご存知の通り日本酒は麹で米を発酵して作られますが、古く使い込まれた酒蔵には”蔵付き菌”と呼ばれる、酒蔵自体に麹菌が住み着いた状態になっているのだとか。
下見に訪れた会場は、まさにこの”蔵付き菌”が未だにウヨウヨしていそうな雰囲気というか、香りというか、臭気というか、”何者かの気配”に満ちあふれていて、それだけで何だかワクワクw、彼らが醸し出す生成物のように、ふつふつと作品が生まれそうな予感の今日このこの頃です。
そんなこともあって、これから何回か微生物にフォーカスした話題をこのブログに公開していこうと思います。
ところで、日本酒に限らず味噌に醤油に味醂に漬け物に納豆...日本の食材には麹や酵母、乳酸菌等の微生物の力を借りた発酵食品がたくさんあります。
手前味噌ですが、ウチも我があわ田んぼで穫れた米や大豆を使って毎年味噌を作っています(もっぱらyUさんのお手柄ですがw)、実際に作って食べて感じる事は、味噌は単なる調味料ではない、生きた食べ物なんだということ。
「どうぞうまく発酵のほどヨロシクお願いします」とばかりにあの手この手でお世話させて頂く様は、まさに生き物を育てるのに等しい。
こうして出来あがった味噌は、正真正銘生きた味、いや生命そのものだ。
方や、今スーパーやコンビニで手に入るものは、殆どが念入りに精製され薬漬けにされた原料を使い、加熱して滅菌されされたあげくに真空パックにされ、もはや生き物の亡がらのような物に思える。この両者、違うのは味だけだろうか?
そんなことを考えると、生きているとはどういう状態なのだろう?そもそも生命って何なんだろう?なんてことに興味が広がってきます。
味噌などを発酵する麹菌や乳酸菌のように、目に見えない程小さな生物は微生物と呼ばれています。
微生物。
確かに彼らは小さいが、それは我々人間の大きさを基準にした場合のこと。
我々人間も細胞という小さな生命の集合体であり、私がいま”私”と思っているのは、そんなたくさんの小さな生き物達の集合意識のようなもの、なのかもしれない。
貼付けた動画は、宇宙ステーションから観た夜の地球の様子です。
母なる地球を一つの生命体としてとらえてみれば、我々人間なんて本当に小さな微生物のような存在なんでしょうね。
AWAYA+えり花○ハナエミ○音と舞の夜
にて出演します。
3月15日(土)16:30 open 18:00 start
音 AWAYA(from中辺路)
舞 えり花(from京都)
場 百種茶屋
参加費 2000+1order(カレー500円・ドリンク全品300円)
限定30名
FaceBookイベントページ→
串本海中公園センター3Dシアターにて
地球最北端の珊瑚群落が見られるなど、世界でも珍しい生態系が観られる串本の海を直接体験できるというこの水族館に、この春新たに加わる3Dシアターでは、水中カメラマン赤木正和氏が手がけた四季折々の串本の海の様子を楽しめる立体映像が上映されます。
そして実は、この3D映像のBGMを全編AWAYAが担当させて頂きました。
更に、劇中のナレーションの声もyUが担当。
ナレーション録りとBGM制作は、仮編集された映像を観ながらシーンに合わせて作っていったのですが、どのシーンも本当に目を見張るような美しさ。時に幻想的で、時にユーモラスで、、、様々な海中のドラマが臨場感たっぷりに体感できて、そんなドラマチックな海の世界を、どうやって音で演出すればいいのか、試行錯誤の連続でした。
さて、出来映えはいかに?
3DシアターのOPENは4月予定です。お楽しみに!!
BGMサンプル(一部)